2016.10.18 体罰、ダメ、絶対!
スポーツの楽しさをお伝えするATHLEADブログ。
こんにちは!
毎回毎回サッカーネタでしたので
今回は、サッカーとは少し違いまして…
『戸塚ヨットスクールが幼児教育を始めていてヤバイ。3歳児にビンタ、4歳児を海に放り投げる』
恐ろしすぎますね。怒りに震えます。
もう、スポーツがどうこうの前に、人として、間違っている。と僕は思います。
体罰問題など、近年大きな話題になり、
『しつけには必要だ!そうやって自分だって大きくなって来たんだ!』
という方や、
『嫌だから、やめましょうよ』
という、方達と、様々な方達が議論を交わして来たかと思います。
日本の教育で、問題とされて来ていることは、僕はいくつかあると思っていますが、今回の件に関連して言えば、
『教育の評価に、科学的なエビデンスが用いられることが少ないこと』
『スポーツと教育を結び付けすぎていること』
があるかと思います。
1つ目は、多くの人が自分の経験や、他人の経験を見たり聞いたりした、『だけ』で、統計学的な根拠などないままに、あれがいいこれがいいと論じている、ということです。
体罰問題も同じく。
恐怖や、強制がもたらす効果を科学的に分析がなされていることに対して、目を向けるべきです。
そして、2つ目。
最近、僕が会う選手から、過去に強制的に走らされたり、体罰を受けたりした影響で、一度競技をやめている、という話を聞きます。
試合に出られない悔しい思いを、『自分の努力が足りないから、出られないんだ。』
と置き換えて、教育的な効果を狙う。
悔しがらせるために、Bチーム以下は、満足な試合環境、練習環境を与えられない。
その結果、何が起こるか?
もちろん一部の選手は、そこから負けじと努力を続け、這い上がっていくことでしょう。
一方で、多くの選手たちはプレーの意欲を失い、楽しむことができなくなる。
「学習性無力感」
といいます。
心理学的に、努力しても環境が変わらないことが続くと、人は努力することをやめるそうです。
もちろん、『体育』に価値がないとは言いませんが、体育とスポーツは切り離されるべきだ、と強く思います。
そして、体育から離れると、スポーツを楽しむ環境が激減する、いまの日本のスポーツシーンは、なんとかして変えていかなければ、スポーツを楽しめる国とはなっていかないと思います。
というわけで、戸塚ヨットスクールの件は、早く児童虐待で代表が逮捕されることを祈ります。
そして、サッカーの現場で、似たようなことが、起こることのないことを、サッカー人として切に願います。
スポーツを『楽しもう』!!