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BLOG

Barの小話

2016.07.21    「歩み、そして旅立ち」

ライター
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スポーツの楽しさをお伝えするATHLEADブログ。

 

 

今週はバーテンダーJが「BARの小話」をご紹介させて頂きます。

 

 

実は、突然ですが「BARの小話」の連載は今回のブログが最後となってしまいます。
隔週の連載として皆様に様々な角度からBARについて紹介させて頂いた訳ですが、当初の目標であった「BARの不透明さを楽しさに変える」というコンセプトは感じていただけたでしょうか。

 
もっともっとBARのエピソードを紹介したかったのですが、最後にその中から1つ選ぶのであれば、こちらのストーリーはいかがでしょうか。

 
昔々、プロを目指し日々音楽に全てをかけていた売れないバンドマンがいたそうです。
大したお金も持っておらず、海外のアーティストに憧れ、真似ごととしてBARで一杯のウィスキーとビールを頼んでは安上がりに酔う。
そんな時間を週一の楽しみとして毎日節約しては、小汚く値段設定も安いBARに行っていたそうです。

 
しかし、ある日バンドは解散してしまい、彼は将来について考えるようになりました。

 
音楽で様々な方に様々な思いを届けたい。
時には音楽を聴いて元気が出たり、勇気付けられたりするときがあると思います。
そんな見えない部分で人の人生に触れていくことが出来たら…そんな夢を追いかけたいんだ!

 
BARに行ってはバーテンダーにそんなことを愚痴っていた彼はある日気付きました。

 
自分自身、バンドマンとしていいことがあった時も辛いことがあった時も、プライベートの悩みや不安、嬉しいことがあった時にいつも変わらずそこのバーテンダーが話を聞いてくれていたことに。
名前以外は何も知らないバーテンダー。
正直知らない人です。
でも確実にそんな人に勇気付けられたり、心の癒しを受けていたのです。

 
バンドマンは思いました。
自分がしたかった人の人生に触れるということはこういうことだと。

 
その日を持ってバンドマンは楽器をクローゼットの一番奥に仕舞い込み、バーテンダーとしての歩みが始まります。

 

上司「おぉーい、新人!一応名刺作るけど、みんな好きな名前でやってるからお前も好きな名前でいいぞー!苗字読みにくいし、あだ名とかないの?」

バンドマン「では…Jでお願いします。バンテンダー Jです。」

 

もう8年前のことですが、その日から来店されたお客様の大切なお時間にバーテンダーとして何か出来ないかと日々奮闘中です。

 
私自身のエピソードとなってしまいましたが、様々な思いでバーテンダーをやっている方が多いと思います。
そんなバーテンダーに目指そうと思ったきっかけを聞いてみるのも面白い小話かもしれませんね。

 
…なんだか最終回のブログが一番ブログらしい気が…
こうやって毎回書けばよかったのかー!
へたこいたー!Oh my God!!

 
Good time for Good Life.
美味しいお酒を飲むために、今日もスポーツを楽しもう。