2017.03.02 「 聖バレンタイン」
スポーツの楽しさをお伝えするATHLEADブログ。
こんにちは、シェフの阿川です。
つい最近「バレンタインデー」というタイムリーなラブコメ映画を観ました。
ジェシカ・アルバやアン・ハサウェイといった素敵な女優さん達も出ている愉しい映画です。
この映画もなかなかブログに使えそうな要素が多いのですが、今回は映画の話ではなく聖バレンタインについて。
バレンタインデーは元々269年にローマ皇帝によって殉教した聖ヴァレンティヌスに由来する記念日です。
当時、ローマでは2月15日はルペルカリア祭という豊作を祈願する祭日でした。
ルペルカリア祭の前日(2月14日)に、若い娘たちは自分の名前を書いた札を桶に入れ、祭りの当日に男達が桶から札を引いて、引いた札の名の娘と祭りの期間パートナーとして一緒にいる習わしでした。
そのまま結婚するという事も多かったようです。
(当然、お目当の娘とパートナーになる為にコッソリ札の交換が行われただろうと、想像してしまいますね。笑)
しかし、現役の兵士の結婚は認められていませんでした。
何故なら若い兵士が愛する人を故郷に残した状態では士気が下がるから。
余談ですが、カエサルの時代から退役軍人は軍団ごとに現地やその近辺に植民させる事でローマ文明を浸透させていました。
(現地の娘とネンゴロになってそのまま残るという事も多かったようですが。)
その結果、ドナウ河周辺には今でもラテン気質の人々が多く旧ユーゴスラビアのサッカーは東欧的でなかった為”東欧のブラジル”と称されてもいました。
話を聖バレンタインに戻しますね。
当時、実らぬ恋であった若い兵士と娘を密かに匿って結婚させたのがバレンタインでした。
この行為によりバレンタインは囚われてしまいます。
この頃のローマではキリスト教は異端の宗教として迫害されていた事もあり、見せしめの為にルペルカリア祭の前日(2月14日)に処刑されました。
その後、キリスト教徒の間ではバレンタインが聖人に列せられ処刑された日を恋人達の日としてセント・バレンタインデーとなったのです。
キリスト教の時代になるとバレンタインデーにルペルカリア祭と同じ、くじ引きで付き合う人を決めるという祭りが行われていましたが、風紀の乱れを懸念した教会がこの祭りを廃止にし、恋人達がギフトやカードを贈り合う日として定着させました。
面白いのは支配する宗教が変わっても人々の行動というのは変わらない事ですね。
同じ祭りをそのまま名を変えただけで行うとは!
今では婚活パーティーとしてTVでも常にこの手の番組があります。笑
チョコレートを贈る習慣は、イギリスのチョコレート会社が考え出してギフト用チョコレートを販売して広まったとの事です。
日本では昭和30年代に神戸から始まり、東京のデパートで催し物として始まったようです。
義理チョコを贈る習慣は日本だけの様ですが、義理チョコと言えども返さないといけませんね。笑
ただ、1ヶ月先の事は忘れてしまうし、3月は忙しく直前にバタバタしたくないので、ガトーショコラを焼きました。
大人のビターなケーキでチョコ返し。
たいして難しくないのでレシピを紹介して今回は終わります。
来年のバレンタインデーにチャレンジしてみては!
チョコレート 125g
無塩バター 100g
ココアパウダー 20g
卵白 4ケ
卵黄 4ケ
グラニー糖 90g
アマレット 10cc
無ければラムかブランデー
①チョコとバターは別々に湯煎で溶かす。
②卵白にグラニー糖を加えて9分立てのメレンゲにする。
③卵黄、バターチョコ、ココア、アマレットを混ぜ合わせてからメレンゲを2~3回に分けて混ぜる。
④クッキングシートを敷いた型で180度のオーブンで約20分焼く。