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BLOG

2016年8月9日

2016.08.09    『フィジカルつぇ〜』ってなに?

ライター
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スポーツの楽しさをお伝えするアスリードブログ。

こんにちは。コウスケです。

 

引き続き、サッカー関連のお話、なんですが、題名通り、
『フィジカル強い、ってなに?』
というお話です。

 

よく、指導現場に立っていると、

 

『あいつ、フィジカルつぇ〜!』

 

という言葉を聞きます。

 

聞いたことある方いますか?
僕も、昔、よく使っていました。

 

でも、『フィジカルつぇ〜』

 

って、どういうことなんでしょう?

 

そもそも、『フィジカル』ってなんでしょうか?

 

フィジカル=筋力の強さ
だとすれば、

 

強い、弱い、というのは単純に、すんなりと理解できますが、サッカーの試合中に発揮されている、
本来の意味での『フィジカル』とは、『筋力の強さ』を表すものではありません。

 

相手と接触した際などに、当たり負けしない、というような現象は、筋力の強さのみに左右される訳ではないということです。

 

フィジカルとは、明確に定義されており、

 

『パワー、スピード、持久力、柔軟性、コーディネーション』

 

の5大要素から成り立つもの、と考えられています。
これらが、『サッカーをプレーするなかで必要な動き』のなかで、適切に機能して、初めて、

 

『フィジカルつぇ〜』

 

という状況になると言えます。

 

さらに、これらの要素は、細分化されるわけですが、

 

人間の動きの習得過程と言うものは、

 

人間の『脳の構造』

 

に由来しています。

 

運動能力を司る脳の部分を、
切り取ってみると、階層構造を取っており、これは脊椎動物の進化とともに、徐々に追加されてきたものです。

 

太古の魚から始まり、爬虫類、鳥類、そして霊長類と徐々に脳に機能が足されていったということなのです!
(不思議ですが、どうやらそのようなことらしいです)

 

レベルA (魚のレベル)
– 体幹と首(つまり脊柱)のバランス制御のレベル(動的平衡のレベル)

レベルB (爬虫類のレベル)

– 筋-関節リンクのレベル(体肢(動きを作り出す部分)を制御し、滑らかな動きを作り出すレベル)

レベルC1 (鳥類のレベル)

– 空間に対して滑らかで連続的な運動をするレベル(歩いたり走ったり、移動のレベル)

レベルC2 (鳥類のレベル)

– 目標位置に対して正確に、そして精密に動作を行うレベル(正確さのレベル)

レベルD (霊長類のレベル)

– 行為のレベル
(レベルAからレベルC2のレベルを背景調整として統合させて、動き全体を指揮するレベル。リーダーのレベル)

 

ということだそうです。

 

そして、それに応じて、コーディネーション能力の構成要素と呼ばれる、

 

1.Balance (バランス能力)
2.Rhythm (リズム能力)
3.Coupling (カップリング、連結能力。異なる動きを滑らかに組み合わせる能力。
例えば右手で高いドリブルをしながら左手で小さいドリブルをするときに必要な能力)
4.Orientation (定位能力。目的物がどこにあるかを正確に把握する能力)
5.Differencing (分化能力。目的に向けて、力加減を調整する能力)
6.Reaction (反応能力)
7.Adaptability (変換能力。目的に合わせて素早く運動を組み合わせ、実行する能力)

 

の7つの要素は、獲得過程が分類されていきます。

 

専門的な話になりましたが、ようは、

 

【①フィジカル=筋力の強さではない】
【②フィジカル面での人間の発達過程は、段階を踏んでいく】

 

といことが伝われば、と思います。

 

段階的に発達するものなので、年齢に応じて、発達段階に応じて、トレーニングに適切な要素、があると言えます。

 

そのなかで
コーディネーション能力

 

を取り上げ、先日、弊社が参加したイベント内でのワークショップで、たくさんの親子の皆様にご体験いただきました。

 

ゴールデンエイジ(9-11歳)時期はもちろんのこと、
もっとも階層的に低い、初期段階で獲得すべき、バランス能力などは、幼児期から、たくさん経験しておきたい動きです。

 

それらを、遊びの中に取り入れたトレーニングを、先日のイベントではご紹介させていただきました。

 

トレーニング、という名前だからといって、気負いすぎず、
スポーツ自体、『遊び』なので、遊びとして、取り組むことが大切ですね

 

アスリードでは、スポーツの楽しさを広げるために、これからも幅広い世代へ向けて活動していきます。

 

それではスポーツを楽しもう!