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2016年5月31日

2016.05.31    選手と監督の信頼関係

ライター
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スポーツの楽しさをお伝えするATHLEADブログ
今週はスポーツ業界最長老のヤギです。

 

今年度から女子のU-15カテゴリーを対象としたリーグの協賛をさせていただいておりました。
先日そのリーグのプレー写真を撮りに行ったところ横浜のあるチームがプレーしているのを目にしました。
実はヤギがアスリードではじめて女子のサッカー大会を開催した時にご参加いただいたチームの一つでした。
その時の若い監督とエースの選手のやり取りは今でも鮮明に覚えていてとても勉強になった感動の場面がありました。
その大会は総当たりで最終試合までどこが優勝するか分からない程、大混戦。
その横浜のチームは引き分け以上で優勝が決まる試合でしたが惜しくも格下相手に敗戦してしまい3位で大会を終える形となりました

 

試合終了後、大会は閉会式を行うために参加全選手が大会本部に集めていました
そして閉会式では入賞チームの表彰ももちろん個人賞などの表彰もありました。
選手が揃ったところで閉会式を始めようとしたところその横浜のチームの若い監督とエースがグランドで二人で話していて閉会式に集合していないのを発見しました。
呼びに行こうと少し近寄ると様子がおかしい。
話しているのではなく温厚な監督がエースに向かって怒鳴っていました。
近寄れない。
でも閉会式も始められない。

 

なぜならそのエースは大会の得点王に輝いており表彰しなければならなかったからだ。

どうしようと少し考えて二人を見ているとおさまるどころかエスカレートしてエースは号泣している。

 

待つしかない。

そう思いました。

 
そのうち参加選手や他チームのスタッフも閉会式が始まらないことにおかしく思いザワついてきた頃、その若い監督がやっとこちらに気付いてくれ号泣している選手に何かを最後に伝えて閉会式に参加させました。

 

その後、何事もなく閉会式を終了させて入賞チームの集合写真を撮影したあと個人賞もMVPから一人ずつ撮影し、最後に得点王の先程まで号泣していたエース。

 

まだ乗り気ではないそのエースを撮ろうとした瞬間に若い監督がエースの横に並びエースの肩を組んでカメラに向かって満面の笑みを見せピースサイン。
それを見たエースも満面の笑みでピースサインをしてくれました。

 

その後、その監督にどんなことでエースを怒っていたのか聞いてみると

「優勝がどうとか、負けたことがどうとかそう言う話しじゃなかったんです。ただ最後の試合に皆が疲れている中、エースとして最後までやり切れていなかった。このチームはあいつのチームなんです。全員あいつを信頼してサッカーしているのにそのあいつがみんなのプレーに答えていなかったのが許せなかったんです。」と。

 

 

最後に閉会式に向かわせるときには何て言われたんですかと聞くと

「よし。全部切り替えて行こう」とだけ言いましたと。
ただ写真撮影のときにあいつはまだ切り替えられてなかったので無理矢理切り替えさせました。」と笑っていました。

 

 

この瞬間、自分にはもうこれだけの熱意を持って怒鳴ってくれる人もいないなと思ったと共にこれだけ叱った後に切り替えて笑顔で答えてくれるような信頼しあえる後輩を作らなければなと二人に教えられました

 

あれから約4年。その監督は河川敷グランドで相変わらず時には選手に厳しく時には優しく接していました。

 

それではスポーツを楽しもう!