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2016年4月19日

2016.04.19    誰よりもオトナだった子供達

ライター
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スポーツの楽しさをお伝えするATHLEADブログ

今週はスポーツ業界最長老のヤギです。

 

4月に入り小学生年代のサッカーチームはすでに多くの公式戦が始まっております。
何年か前にある指導者さんに教えていただいたお話しです。

 

某Jリーグの下部組織でその県でも優勝経験もあるチームが参加した、ある公式戦で優勝が狙える程の上位トーナメントで起こった事件があったようです。

 

上位トーナメントと言うこともあり多くのギャラリーがいる中で繰り広げられた試合は内容も白熱した展開で両者無得点で迎えた試合中盤に差し掛かる頃、そのJリーグ下部組織チームのエースの目の覚めるような鋭いシュートが相手ゴールのサイドネットに突き刺さりました。

 

突き刺さるだけであれば事件は起きなかったのかもしれませんが、そのシュートは鋭すぎたからかゴールネットのわずかな隙間をも突き抜けました。
もちろん打った本人含めメンバーは喜びましたが判定はなんとゴールキック。
その判定に周りのギャラリーは当然ヤジの嵐。

 

この状況がどうなってしまうのか。
誰がこの騒ぎを止めるのかと思っているとそれを止めたのはなんと得点したチームでした。

 

その判定にチームのコーチは抗議することなく選手へ冷静な指示。
そして肝心の選手達も何事もなかったかのようにゴールキックの判定に従っていました。
これに驚いたギャラリーはもちろんどうすることもできず試合は再開されました。

 

その後、両者譲らずPKまでもつれた試合はJリーグ下部組織チームが負けてしまいました。
それでもコーチ、選手は審判への判定に何も抗議することなく終わったとのお話しでした。

 

本当はコーチも選手に勝たせてあげたかったのはもちろんだったと思いますが、選手に伝えたかったのは、サッカーの指導者の皆さんは常にサッカーができるのは全てのものに感謝をするよう伝えていたから。

 

サッカーをやらせてくれる保護者、教えてくれる指導者、試合をしてくれる相手、そしてそれを裁いてくれる審判。
覆らない判定にこの年代で抗議するよりも審判に対してリスペクトすることと切り替えてどう冷静にプレーをするかを伝えたかったのだと思いました。

 

なかなかできることではありませんが今の時代、ワールドカップやチャンピオンズリーグでも起こる誤審。
いろいろなものを背負っているチームや選手はこれに猛反発する気持ちももちろん当然だと思いますが、小学生年代ではそれは二の次だと子供達に教えられた試合でした。

 

それにしてもゴールネットをも突き抜けるシュート。
この選手はいずれ全てにおいて素晴らしい選手になるでしょうね。

 

それではスポーツを楽しもう!