2015.11.17 絶対王者のオリンピックボイコット!
スポーツの楽しさをお伝えするATHLEADブログ。
こんにちは。ビッグフット藤本です。
先週からウィンタースポーツに突入し、ビッグフットの熱も少し上がっております!
スノーボードのニュースを最近テレビで見た記憶は!?
思い返すと、ソチオリンピックの男子スノーボードハーフパイプ決勝が記憶に新しいところではないでしょうか?
トリノ五輪、バンクーバー五輪と2大会連続で金メダルを獲得したアメリカのショーン・ホワイトを破り、平野歩夢が銀メダル、平岡卓が銅メダルと、日本ライダーが躍動しました!
ソチオリンピックで日本人初となるメダル獲得に一瞬大興奮したものの、ショーンのいない表彰式をみて・・・。
どこか寂しい気持ちになったスノーボーダーは少なくないはずです。
金メダルのユーリ・ポードラチコフは文句なしに素晴らしい滑りでした。
ですが、仮に、仮にですよ!ショーンが金メダルを獲得し、銀の平野、銅の平岡であったのなら・・・。
二人のメダルの価値も、メディアからの注目度も変わっていたかもしれません。(個人的な見解なので、あしからず。)
実は、ショーンが五輪3連覇を逃す前にも、ショッキングな事件が男子スロープスタイルでも起きています。
金メダルの有力候補とされていたノルウェーのトースタイン・ホグモが練習中に転倒し、骨折してしまったのです。
スケートシューズで有名なDCがスノーボードづくりに参入したばかりの時、すごい若手ライダーが出てきた!と、デビュー当時から注目していたので、オリンピック本番前に怪我での棄権は残念でなりませんでした。
追い打ちをかける様に、ハーフパイプとスロープスタイルの2冠を狙っていたショーンが、コースにリスクがあるとスロープスタイルを辞退。
ハーフパイプ一本でメダルを狙う様になってしまいます。(結果ハーフパイプでも4位でしたが。)
ショーンの選択が正しかったと言わんばかりに、予選を滑った29選手中19人が転倒する結果に、ついに出場選手からもコースの批判が上がってしまうほどでした。
サンデーボーダーの身分で、オリンピックのコース設計にイチャモンをつけるわけではありません!
しかし、期待をしていた選手が怪我をしてしまったり、実績のある選手が棄権を選択するなど、いちスノーボードファンとしては、その行き場の無いやるせなさが、あの事件を思い出させるのです。
ビッグフットのスノーボードデビューは高校時代。
神田のスノーボードショップに通っては、店頭で流れるスノーボードムービーを食い入るように見ていました。
時を同じく、スノーボード・ハープパイプが初めてオリンピック競技に採用されたのが、1998年の長野大会です。
世界最高峰のUSオープンを3度制し、優勝間違いなしと言われていたテリエ・ハーカンセンでしたが、なんと長野オリンピックの出場をボイコットしてしまうではありませんか。
スノーボードのフリースタイル種目として初めてオリンピック競技に採用されたハーフパイプに、その人気・実力ともに世界トップクラスのテリエ不在で優勝が争われることになってしまったのです。
これってホントに世界一を決める大会なの?と興ざめしてしまいまいました。
他のスポーツで例えるなら、男子100mにジャマイカのウサイン・ボルトが出場を拒否するような状況とでも言えるでしょうか。
当時は、『実力があるのにオリンピックの場でそれを示さないなんてなんて馬鹿げている!』とさえ思っていました。
しかし、後にテリエのボイコットの本当の意図を知り、驚嘆するのです。
次回、テリエがオリンピックボイコットに込めた思いをご紹介致します!
それでは今日もスポーツを楽しもう!