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BLOG

2015年11月8日

2015.11.08    オーストラリアサッカー選手団 新幹線に乗る

ライター
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スポーツの楽しさをお伝えするATHLEADブログ。

今週はスポーツ業界最長老のヤギです。

前回に引き続きオーストラリアクイーンズランド州から日本へ遠征に来た男女中学生サッカーチームをアテンドしていた際に起きたお話です。

シルバーウィークということもあり、日本全国の道路が大渋滞の中、こちらの団体がどうしてもしたかったことが、

・世界遺産である富士山を近くのスポットから観たい
・そのために世界で最も優れた電車の新幹線に乗りたい

でした。

前にもお伝えした通りここは今、茨城県。
目的地まではシルバーウイークというハンデを考えると相当無謀な大冒険。

さらにはホテルの夕食の時間までに戻るということを考えると、分刻みのスケジュールに加え、日本語が分からない中学生にそのスケジュールを理解させてキビキビ動かすことは至難の技となることは、誰でも予想できました。

事前にできる切符関係の購入はしていたものの、当日の混雑が全く予想つかない状態だったので、得意のぶっつけ本番作戦で乗り切るしかないと思いながら当日を迎えました。

まずは鹿島神宮駅スタートでした。
まだシルバーウイークを感じさせないくらい貸し切り状態の駅に電車が来ました。

やる気のなさそうな今風な軽いしゃべり方をする若い車掌さんが近づいてくると
「お客さん達どこまで行くんすか?」と尋ねてきました。

「実はこんな感じでこの団体を連れて富士山まで行くんですよ」と無謀なスケジュールを伝えると「ヤバいスケジュールっすね。自分東京駅まで関係する乗り換えポイントに連絡しときますよ。」と思いがけないお言葉をいただきましたが、身なりを見る限りあまり期待をしないまま最初の乗り換えポイントに到着しました。

なんとこの駅の乗り換えは1分。

ただ目の前の車両に乗り換えるだけなので問題はないはずだが、誰かが乗り遅れたら全てが終了するためドキドキしながら電車を降りると、そこには先ほど若者の駅員が言っていた通り次の電車の車掌さんが待っており「皆さんが噂の団体さんですか?全員乗るまで出発させないので安心してください」と優しいお言葉。

若者の車掌さんは「じゃ〜東京駅まで頑張って下さ〜い」と軽い言葉ながらとても親切にステキな笑顔で見送ってくれました。

「あの若者、なんて良い人なんだ」と感謝しながら電車に乗っていると、また次の乗り換えポイントの駅に到着。

するとまた新しい車掌さんが「噂の団体さんですね?!皆さんいらっしゃいますか?」と団体が来ることを想定して、その付近のホームに他の乗客をいさせないようにスムーズに乗り換えできるように事前に準備をしてくれていました。

そして約2時間ほどで東京駅に到着。
最大の難関はこの東京駅構内の新幹線ホームまでの道のりでした。

東京駅に到着すると最後に待ち構えていた新しい車掌さんが今度は時間がないことを察して、駅構内の地図をいきなり見せてくれて「今ここにいます。このルートで行くと最短でお客様の乗られる新幹線ホームまで辿り着きます」と親切に説明いただき無事に新幹線に乗ることができました。

それまでの道のりを考えるとJRの駅員さんたちの親切な対応がなければ恐らくここまでスムーズに移動することができませんでした。
それも全てあの鹿島神宮駅にいた軽いしゃべり方の車掌さんのおかげでした。

その後も新幹線で新富士駅まで行き予約していた天丼をみんなで食べて、分刻みのスケジュールで目的地の浅間大社に辿り着いたは良いけど富士山が曇って観れなかったのはここだけのお話です。

そしてまた帰りの新富士駅に到着。

そこでひとりの選手が言った言葉がとても印象的でした。

「新幹線はいつ乗るの?」

「今乗ってきたじゃ〜ん」と言うと、その言葉に反応した全選手が「あれが新幹線だったの?」と驚いた瞬間、ホームを横切るのぞみを見て自分達はあんなに早い電車に乗っていたのかと感動していました。

そして行きと同じ流れで帰った一行は無事にホテルで夕食をとることができました。

長い長い一日がJRの親切な車掌さん達のおかげで無事に終了しました。
本当にありがとうございました。

それではスポーツを楽しもう!