2015.09.20 ドイツ遠征 Vol.4
スポーツの楽しさをお伝えするATHLEADブログ
今週はスポーツ業界最長老のヤギです。
今回は大豆戸FCドイツ遠征の最終回になります。
ドイツで様々な経験を積みサッカーも人間としても一回り大きくなって無事に帰国すると、中学生年代のクラブチームにとって一年の中で最も大きな大会でもある全日本クラブユース選手権が始まりました。
もともとこの神奈川県予選の調整の意味も込めて参加したドイツ遠征がここでどれだけ発揮されるか。
ヤギも期待と不安を胸にベスト8をかけた試合を応援しに行きました。
これを勝てば神奈川県代表として関東大会に出場が決定する大一番。
大豆戸FCは昨年まで何年も連続で関東大会に出場していたため回りからしてみたら今年も当然出場権を獲得するだろうという評判でした。
ただコウスケコーチがこの大会を仕切るのは初めてで、さらにはドイツで揉まれた選手であれば今まで以上に結果を残すであろうと大きな期待とプレッシャーがのしかかっていました。
そして、さらに名門の高校サッカー部の顧問の方々がスカウトのために会場まで視察している状態とこっちが緊張で押しつぶされそうになる状況の中、試合が開始。
そしてそんな緊張が選手達に移ってしまったのか日本代表と同じく中々点が取れないが先制点をやっとの思いで取るも相手のスーパーゴールで追いつかれてしまいます。
トーナメントのこの大会は引き分けであればPK戦にもつれてしまう。
PK戦となれば勝利を勝ち取るのは、ほぼ五分五分なためなんとか決着を付けたいところですが、後半も嫌な流れは変わりません。
しかしここで選手交代が功を奏します。
前線の控えの選手がうまく流れを変え、やっとの思いで勝ち越し点を取ることができ、なんとか1点差のゲームをものにした大豆戸FCが関東大会への切符を手にしました。
そして関東大会が開幕。
対戦相手は現在関東リーグチャンピオンの浦和レッズジュニアユースでした。
正直クジ運悪いと誰もが思った対戦相手でした。
要するに関東大会で一番当たりたくない相手でした。
そんな相手に大豆戸FCの選手達は今回最大の感動をもたらしてくれました。
関東チャンピオン相手にひるむことなく堂々としたプレーでスポンサーや保護者やスタッフや仲間全員の応援のもと、なんと4-2と言う結果で見事勝利をおさめました!
信じられませんでした。
後に選手達に質問しました。
「ケルン選抜とどっちが強かった?」
すると。
「もちろんケルン選抜ですよ。あそこと試合しといたからレッズも強かったけどビビらなかったです。」
この子達ならもしかしたら全国も夢じゃないんじゃないかと思わせてくれるほど堂々とした表情でした。
あと2つ勝てば全国でした。
ただそううまくは行かないのがこの年代のサッカー。
次のゲームで惜しくも敗退してしまい全国への道は閉ざされてしまいました。
あれから3ヶ月がたちます。
これが本当に中学生最後の大会の高円宮杯が始まります。
大豆戸FCはリーグ戦の成績が良く関東大会からの出場がすでに決定していますが、全国まで短いようでまだ長い道のりが待っています。
これまで様々な感動を与えてくれた大豆戸FCの選手達にありがとうと言いたいですが、最大の感動は最後に起こるのではないかと実はこっそり期待しています。
何よりもコウスケコーチを中心に頑張ってきた選手達!
少しでも長くみんなでサッカーができるように最後の大会を楽しんでほしいと思います。
それではスポーツを楽しもう!