Athlead03
 
Athlead02
 
Athlead01
 

BLOG

2015年5月19日

2015.05.19    「レッドブル・エアレース」を観てきた!?

ライター
<? echo $writer2->name; ?>
name; ?>

スポーツの楽しさをお伝えするATHLEADブログ。

こんにちは、ビッグフット藤本です。

今回のシーズンスポーツは、「する」から「観る」へ!

「空中のF1」と称され、日本初上陸となったレッドブル・エアレースが私の地元、千葉の海浜幕張公園で開催されました。
レッドブル・エアレースは、世界トップクラスの飛行技術を持つパイロット達が、最高時速370km、最大重力10Gの中、高さ25mのパイロン(エアゲート)で構成されたスラロームコースを決められた順序と飛行方法に沿って次々と通過してタイムを競う、三次元で繰り広げられるエアレースです。
今回は、その観戦レポートをお送りいたします!

レッドブル・エアレース

150519_1

観戦レポートの前に・・・。

海・山・川、いたるところにエクストリームを求めてしまうビッグフット。
愛好家なら誰でも憧れるトッププロの人間離れした神業をYou tubeで見るたびに、必ずといっていいほど映り込むのが二頭の赤い雄牛。
さらには、ヒマラヤマラソン、スカイダイビング、アマゾン川でのサーフィン、鉱山内でのマウンテンバイクレースといった、特殊なスポーツのイベント主催等・・・。

「なぜ飲料メーカーがこんなにも多くのトッププロをスポンサードし、大々的なスポーツイベントを主催できるのだろう?」

そんな疑問から、以前「レッドブルはなぜ世界で52億本も売れるのか」ヴォルフガング・ヒュアヴェーガー著(日経BP社)を手に取りました。
本書の詳しい内容は直接手に取っていただくとして、この場ではレッドブルがなぜこんなにもスポーツ(特にエクストリームスポーツ)に関わっているのかという点をご紹介したいと思います。
マーケティングに関しても大変興味深い一冊なので、機会があれば読んでみてください。

レッドブル社の会社登記簿には業務内容として、「レッドブルブランドの活用」としか記されていないということです。
レッドブルは、本来のエナジードリンクの販売よりもはるかに多くの社員がこの活動をしているようです。

さらに驚くべきは、レッドブルは売り上げの3分の1を広告とブランド育成に費やすことを慣習としているということです。
2011年の売り上げは42,5億ユーロで、この分野に投入する資金は14億ユーロという計算になります(2011年は1ユーロ=100~122.5円くらいの間で変動)。

レッドブルのボス、ディートリッヒ・マテシッツは、この額を100以上の市場に分配しています。
マテシッツ曰く、「CM、イベントマーケティング、スポーツスポンサーシップなど、どこに出費するかには熟考を重ねます。厳格な内部規定もあります。レッドブルの『軽い』イメージを、私たちの経営理念と混同してはいけません。『金ならいくらでもある』などと考えたことはありません。プロジェクトにとって正しく有益なお金の使い方を常に考えます」。

その一つが、レッドブル・エアレースなのです。

150519_2

レッドブルは、こうしたマイナースポーツのイベントを冠スポンサーとして主催していきます。
競技人口の多い伝統的なスポーツの協賛スポンサーになるよりも、マイナースポーツの冠スポンサーとなって、その範囲内での認知度を高める方が、ずっとインパクトがあります。
しかも、レッドブルはイベントの開催を広告代理店に丸投げするのではなく、宣伝やイベントも自社で行います。

こうした取り組みによって、ある特定の分野の人たちへの圧倒的な認知度をレッドブルは獲得していくのです。

レッドブルの方針は一貫していて、なんらかのスポーツイベントに関与する場合は、必ずレッドブルの名のもとに、メインスポンサーとして参加しています。
F1やサッカークラブを見れば分かる様に、レッドブルが買収したスポーツチームや企業は、すぐに改名し、二頭の赤い雄牛をロゴマークとして使用することを義務づけられます。
抗議されても、マテシッツは無視するだけで、レッドブルの商売に、伝統という考えはなく、常に将来を見据えているのです。

レッドブルが開催するイベントや支援するアスリートの撮影は、会社が準備したカメラクルーやカメラマンが行い、ビデオや写真、あるいはコメントやインタビューは無料でマスコミに配布されるというのです。
マスコミはそれを利用することにより、レッドブルの宣伝に無料で「加担する」という仕組みです。

もし、こうしてレッドブルに関して費やされている放送時間、あるいは新聞や雑誌記事の行数を通常の手段(CM枠の購入や広告記事の掲載など)を通じて確保するとしたら、14億ユーロの広告費ではまったく足りないというからアッパレです。

エクストリーマービッグフットのレッドブルに対する疑問が解決したところで、肝心の観戦レポートはというと・・・。
まさかの当日券完売により、メインゲート前の記念撮影と、林の隙間から一瞬見えた機体のみ・・・。
けたたましい飛行音だけが虚しく響くのでした・・・。

次回は必ず前売り券を準備していきます!

150519_3

レッドブルは、100のスポーツ競技を代表する600人のアスリートと契約しています。
特に必要とされているのは、エクストリームスポーツの選手や、スタントマン、あるいは冒険家といった勇猛果敢なヒーローたちで、ダイナミックで革新的なところがレッドブルのイメージに最もふさわしいようです。

創業者のマテシッツは彼らスポーツ選手たちを、愛情を込めて「家族」と呼んでいるそうです。

ビッグフットがマテシッツから「家族」と呼ばれる日まで。
レッドブル、翼にあやかりたい。

それでは今日もスポーツを楽しもう!