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2015年4月22日

2015.04.22    モウリーニョのリーダー観

ライター
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スポーツの楽しさをお伝えするATHLEADブログ。

代表高橋です。
今日は私の好きなイングランド/チェルシーの監督ジョゼ・モウリーニョのリーダー観について、書籍から抜粋してお届けしたい。

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リーダーとは何か?

リーダーがすべきことは、命令を下すことではない。ガイドすることだ。

父親を例にしよう。

今どき、子どもに命令するだけの父親はいただけない。
子どもにただ命令するだけなら、子どもの能力が去勢されるだけだ。

そして、息子と宝探しごっこをしたら当然、隠し場所なんか言わない方がいい。

宝物を見つけ出すために、子どもはあらゆることを考える。
そういう苦労があった方が、見つけたときに子どもは喜ぶし、何より自信や経験につながる。
すぐに宝物のありかを教えてしまったら、子どもの可能性や伸びしろをつぶしてしまいかねない。

それと同じで、選手たちの可能性を摘み取りたくない。
個人レベルでもチームとしても可能性を広げてやりたい。

だから、可能な限り自分の視点や考えは出さないようにしている。

そして、チーム運営に柔軟性を持って、個々を受け入れるのもオレの仕事だ。
だから、世間で言われているほどオレは選手を縛っていない。
結構、自由を認めている。

もし彼らが手足を縛られて同じ場所に閉じ込められ、脱出できなかったとしたら、それは誰かに支配されていることだ。
その状態で手錠を外したら、彼らは何をしていいかわからなくなるだろう。

だから、私生活でもフィールド内でも、選手たちは自主的に動いてくれることを期待している。

彼らには、毎週90分間、オレにも手を出せない試合での最高の自由時間がある。
この時間帯で、彼らは決断する力とその力を効果的に生かすことが求められる。

オレができることは、せいぜい迷ったときの道しるべを示すことと、何かあったときの調整役くらいだ。
そうやって、個人とチームの両方のレベルが向上することを狙っているわけさ。

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正に仕事にも当てはまるリーダー観であり、リーダー像だ。

「leader(リーダー)」という単語は、権力と結びつけられるが、語源をたどると「前進する」という意味がある。
「命令を下す」「決断をする」といった権力を持つ一方で、周囲に影響をもたらしながら前進する能力ともいえる。

この後者の意味が組織において非常に重要であると考える。

スター選手をまとめ前進させる、モウリーニョ。

選手とのいいバランス・距離感を持って接しているのだろう。
そして結果を求められる世界で、結果を出す。

正にプロフェッショナルだ。そんなプロフェッショナルが多くいるのが正しくスポーツである。

我々はスポーツの力を信じている。